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「よし今だ! 発射ーっ!」
ドッカーン!
「 やったぞ! これでもう一機撃墜だ!」
バッコーン!
「 し、しまった! やられたー!」
「 うわぁー! お、落ちるーっ!」
「 ど、どうやら助かったみたいだな・・・・・」
「 まずは、救助チームを呼ばなきゃ・・・・・」
「 衛星通信アンテナはここでいいかな?」
「 無線機、無事だといいけど・・・・・。 こちらエイコーンセブン、救助を頼む」
『 すぐに救助隊を向かわせる、そ
れまで、ガンバレ。
それから、原住民に気を付けろよ』
「 了解! なるべくはやく頼むよ 」
「 さて、とりあえず腹ごしらえだ。
でも、非常食って、薬漬けでマズいんだよね 」
ジーッ!
「 ウン? 」
「 どうだ? うまいか?」
ガツガツ、ガツガツ!
「 おまえたち、よっぽど腹が減ってたんだな 」
「 じゃあ、元気でなー 」
「 お、おじさん、 か、神サマ?」
「 にーちゃん、何つくってるの? 」
「 あの神サマが使ってたモノにそっくりだろー 」
「 これを飾っておけば、きっとまた神サマが来てくれるよ 」
「 そうか! そしたら、またごちそうが食べられるね 」
その後、神サマは二度とあらわれませんでした。
しかし、兄弟は体が丈夫になって、それなりに幸せに暮らしたそうです。
あの時に食べた非常食が効いたのかもしれません。
一方、また神サマに来てもらうため、 神サマが使った衛星通信アンテナ
や非常用通信機、それに不時着した宇宙戦闘機の模型を飾る風習が、
次第に原住民たちの間に広がりました。
本来の意味は失われましたが、この風習は今でも続いているそうです。
― おしまい ―